text-transformとは
- text-transform とは次の語句からなるCSSのプロパティです。
- text
- 読み: テキスト
意味: 文字情報、本文、原文 - transform
- 読み: トランスフォーム
意味: 一変させる、変換
text-transformの概要
このプロパティは、テキストのキャラクターを指定条件にあわせたキャラクターに変換して、表示させることができます。 指定条件によって大文字、小文字、全角、の変換に対応しています。
構文
サンプルを見る前に構文を確認しておきます。このプロパティの記述は以下のような書き方になります。
セレクター{text-transform: 設定値}
実機サンプルとサンプルコード
ここからは実際のHTML要素にプロパティを適用させて結果を見ていきたいと思います。
サンプルにはテキストを内包したdiv要素を使っています。 このdiv要素に対してプロパティを適用していきます。 要素が二つ並んでいるものは、左の要素がプロパティ未適用であり、右のdiv要素が各キーワード適用後のサンプルとなっています。
初期値: none
初期値はnoneです。 このキーワード値では、キャラクターの変換は行われません。
div{text-transform: none;}
キーワード値: capitalize
capitalizeキワードは、頭文字の小文字を大文字に変換します。
div{text-transform: capitalize;}
キーワード値: uppercase
uppercaseキワードはキワードは大文字という意味であり、小文字を大文字に変換します。
div{text-transform: uppercase;}
キーワード値: lowercase
lowercaseキワードは小文字という意味であり、大文字を小文字に変換します。
div{text-transform: lowercase;}
キーワード値: full-width
full-widthキワードは、全幅という意味であり、全ての文字が全角で表示されます。 このキーワードはブラウザによっては機能しない場合があり、 2020年1月現在、Firefoxのみの対応となっています。
div{text-transform: full-width;}
キーワード値: full-size-kana
full-size-kanaキワードは、全角サイズのカナという意味です。 一般的にはruby要素を使用した場合にフリガナの小文字を、大文字のに変換することで読みやすくするために用いられます。 このキーワードはブラウザによっては機能しない場合があり、 2020年1月現在、Firefoxのみの対応となっています。
div{text-transform: full-size-kana;}
グローバル値
text-transformプロパティに対してのグローバルキーワードは以下の3つです。 ただし、このキーワードはブラウザによっては、完全に機能するかは分かりません。
- inheritは親要素の値の継承を促します。
- initialは値を初期値のnoneに戻します。
-
unsetは継承の初期値に戻します。
※このプロパティは親要素の値を継承するのが基本なので、inheritと同じ働きをします。
セレクター{text-transform: グローバル値;}
補足説明
- すべての要素に適用可能
- 親要素の値を継承する
まとめ
ここでは、検証としてブロック要素とインライン要素に同じCSSを設定した場合の適用状態が確認できます。 コードの部分をクリックすると、サンプルにCSSが反映されます。
text-transform: none;
text-transform: capitalize;
text-transform: uppercase;
text-transform: lowercase;
text-transform: full-width;
text-transform: full-size-kana;
サンプル: ブロック要素
THIS PROPERTY CONVERTS AND DISPLAYS CHARACTERS.
this property converts and displays characters.
ぁぃぅぇぉ ァィゥェォ