Math.floor とは
- ここで説明する Math とは次の語句からなる JavaScript のオブジェクトです。
- math
- 読み: マス
意味: 数学
- ここで説明する floor とは次の語句からなる JavaScript のメソッドです。
- floor
- 読み: フロア
意味: 床、床部、板の間
Math.floor メソッドの概要
Math オブジェクトの floor メソッドは引数に与えた数値、または数値に変換可能な値を最小の整数に変換して結果を返します。
なお、Math は静的なプロパティと静的なメソッドもつ組み込みオブジェクトであり、コンストラクターではありません。 Math オブジェクトはインスタンス生成しないで使用してください。
構文
サンプルを見る前に構文を確認しておきます。
var numFloor = Math.floor(x);
- x: 数値です。
サンプルコードと実行結果
ここでは floor メソッドの引数として四つの値を試してみます。 結果は document.write() メソッドで出力しています。
サンプルコード1: script
<script>
document.write(Math.floor(0.12345));
</script>
- 02: 結果出力 (Math.floorの引数に0.12345を与えて書き出し)
Math.floor(0.12345) =
引数に与えた「0.12345」は「0」という結果で返ってきました。 結果だけを見ると単純に小数点以下を切り捨てた整数ですが実際には少し違います。 その違いについてはサンプルコード3の結果を見ると解ります。
サンプルコード2: script
<script>
document.write(Math.floor(123.45));
</script>
- 02: 結果出力 (Math.floorの引数に123.45を与えて書き出し)
Math.floor(123.45) =
引数に与えた「123.45」は「123」という結果で返ってきました。 結果だけを見ると単純に小数点以下を切り捨てた整数ですが実際には少し違います。 その違いについてはサンプルコード3の結果を見ると解ります。
サンプルコード3: script
<script>
document.write(Math.floor(-123.45));
</script>
- 02: 結果出力 (Math.floorの引数に-123.45を与えて書き出し)
Math.floor(-123.45) =
引数に与えた「-123.45」は「-124」という結果で返ってきました。 つまり、これは引数に与えた数値をマイナス方向にまるめた整数が返ってきているということです。
サンプルコード4: script
<script>
document.write(Math.floor(10/3));
</script>
- 02: 結果出力 (Math.floorの引数に10/3を与えて書き出し)
Math.floor(10/3) =
引数に与えた「10/3」は「3」という結果で返ってきました。 これは10÷3 = 3.333 という計算結果をfloorメソッドで処理できているということです。
Math.floor を使用する上での要点
- Math.floor(引数)の引数は数値に変換できる値や計算式でもよい
- メソッドの処理結果は数値をマイナス方向に丸めた整数である